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ジュエリーに関する豆知識
蛍光色を発する神秘的なダイアモンド
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ダイアモンドの蛍光性について
最近、この蛍光性について、お客様より質問がたまにありますので、
店の代表として、また、鑑定士の立場としてお答えいたしたいと思います。
蛍光性のあるダイアモンドに紫外線が入ると、電子が紫外線を受け取り、
余分なエネルギーを受け取った電子は元気になって、エネルギー状態が高くなります。
元に戻るとき、受け取った分のエネルギーをまた外部に放出します。
蛍光性のあるダイアモンドは人間の目には見えない紫外線を吸収して、
目に見える青色光を放出するという原理で蛍光を発します。
蛍光性を持ったダイアモンドはダイアモンドの黄味をとばしより透明色に見せることがあり、
ダイアモンドを仕入れる業者では、非常にダイアモンドの本来の品質を見分けることが難しく、
敬遠されることが多いようです。
しかし、鑑定する際にはその要因が考慮されるために品質を下げたりするものではありません。
逆にいえば、お客様にとっては、本来のカラーより無色透明に見える効果があります。
太陽光の紫外線に反応して、白っぽく見えたりするなどといわれますが、
実際に店頭のダイアモンドを見てみても、ほとんど反応したりしないようです。
また、合成のダイアモンドには、強い蛍光を発することがなく、
蛍光のダイアモンドは天然石の証拠にもなります。
実際に蛍光性のあるダイアモンドを常に供給するのは、非常に大変で当店でも確保するのが、
難しいダイアモンドです。
色々な好みや考え方がありますので、一概に私の考え方が、正しいとはいえませんが、
天然の証であるということや、個性のある特徴をもったこのダイアモンドはきっと、
お客様に満足していただけるものだと考えます。
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